Process

粘土

“土味”は、私の制作の中で大切な要素です。粘土は田んぼや、山から掘られたものを使います。ほぼ備前(岡山県)の粘土を使用しています。
このような原土の性質を見極め、数種類混ぜ合わせて独自の土味を表現しています。

cray

 

作る

紐つくり、つまみ上げ、叩きといった技法とろくろの組み合わせで成形をします。技法に違いが、作品の持つ雰囲気に大きく影響を与えます。
私自身は、桃山時代の技法に大きく影響を受けましたが、それと同時に現代の生活に合う形や雰囲気を作り上げていきたいと思います。

making

 

窯焚き

半地下式の穴窯で、約1週間薪を使い焚き続けます。通常、窯焚きは初春と初秋の年2回行います。
数か月かかって作り上げた作品は、1週間ほどかけて窯に詰めていきます。炎の当たり具合や灰の飛び方溶け方によって模様が出来上がるので、この窯詰めの作業は作品の“景色”を作るのにとても大切な工程になります。

firing

 

使う

私は作品を“用”のために作ります。焼き物を使う事は楽しく、日々を豊かにしてくれます。
自然の力を借りて出来上がった色や景色は、花や食べ物、お酒やお茶に良く馴染みます。
そして、使えば使うほど作品自身の色や手触りも深く変化していきます。その変化を味わい楽しんでいただけたらうれしく思います。